どんどん種類が増えている出会い・婚活系アプリですが、その先駆けとなったのがTinder。
しかし海外発の無料アプリでかなりライトな感覚で使えてしまうことから、
「ヤリモク」「既婚者が多い」「チャラい人が多そう・・・」
というマイナスイメージを持っている女性が日本ではとても多いです。
確かに他の婚活系アプリと比べると利用料金もかからず複雑なプロフィール設定も必要なし。
男性にとっては最も気軽に使える出会い系アプリなTinderですが、誰でも気軽に使えるだけに、婚活には向かないとしても意外な掘り出し物イケメンがいるのでは・・・?!
どんな男性がいるのか、どんな目的で使っている人が多いのか気になりますよね?
というわけで、アラサー女性の筆者が実際にTinderを1年間使ってみたリアルな感想です!
高学歴・高収入はガチで多い
そもそも私がTinderを使い出したのは、彼氏がいても常に遊びまくっているザ・奔放な女友達が「これ面白いよお〜」と超ライトなノリで勧めてきたのがきっかけでした。
女子会の現場でワイン片手にアカウント作成し爆笑しながらスワイプ開始!というゲスなスタートであったため、私自身が真剣なお付き合いや婚活目的という感覚ではなかったのですが、しかしそこはプライドの高いアラサー女性。
「どうせなら高スペックなほうがいい」という棚ボタ欲求を抱えながらスワイプしているため、どうせ盛りに盛っているであろうイケメン風写真よりも男性の学歴や職業に目がいきます。
Tinderは男性側が全く課金されずに利用できるアプリのため、高学歴、高収入、高ルックスの男性がナンパ感覚で参入しやすいとよく言われますが、実際使った感想として確かに一般的に考えて高収入だろうな、と思われる職業の方や高学歴の方は多かったです。
さらっとスワイプした感触でも有名大学の名前をかなりの頻度で見かけましたし、誰もが知っている大企業勤めや会社経営者の方なんかも多かったです。
ただ私の目的は婚活ではないため、結局実際にお会いした方々は学歴はおいといて、趣味の合いそうな方とか、私自身がフリーランスでのらりくらり生きて来たタイプなので堅そうな会社員の方は避け、フリーランスのデザイナーさん、エンジニアさん、ライターさん、音楽関係の方などに偏っていました。
しかしそれでも実際にお会いして話してみると、実はかなり高学歴だったり、どう考えても良いとこの育ちだなあ〜と思える経歴の方が多かったです。
あと、経歴に限らず皆さんフリーランスでもしっかり稼げてる印象でした。
(そういうとこ見てる私も、やらしいですけどね・・・)
まあ、たかがTinderデートにしても女の子を飲みに誘ってそこそこ良い店に連れてって奢ったりするわけなので、多少余裕がないとできませんし。
ただ実際、その高学歴&高収入の方々ってリアルでも普通にモテるだろうし、なんなら多少性格悪くてもブサイクでも(失礼)婚活市場では飛ぶように売れる物件だと思うので、彼らがTinderでどこまで真剣にお付き合いを探しているのかといったらアヤシいところではあるのですが・・・
年齢別Tinder男子のタイプ一覧
Tinderは出会いたい年齢や今いる地域によって男性をフィルターにかけることができます。
地域については、私は自分の住んでいる都心から10〜15km以内くらいにいつも設定していました。
15kmって、都内でいうと新宿から吉祥寺あたりまでの距離なのですが、このくらいを外れると都心エリアから出てしまう=サクッと会いづらいのと、例えば30kmとか50kmとか離れたところにいる人もサーチ対象にしてる男性というのは、仕事終わりに軽く一杯いける相手というよりは真剣なお付き合いも含めて探してる可能性が高いかな?と思ったので、私の目的とはちょっとズレてしまうためそこは避けました。
そして年齢。
最初は自分と同じくらいで30前後のみを対象としてたのですが、ある年下の男友達(当時24歳・いちおうイケメン)が「ボクは完全に遊びだけどTinderやってるよ〜」と話していたのを聞き、「そうか、年下でも話くらいは合うかもしれないしな・・・ネタ作りのためにも未開の地を耕しておくか」と、色々な年代を発掘してみることに決めました。
もうこうなってくると純粋に出会いたいというよりは興味と下心に突き動かされたリサーチおばさんですが、実際にフィルターに変化をつけながら何百マッチもしてみて感じた、年齢別の男性の傾向です。
20代
20代前半にガツガツいくのはアラサー女性としてさすがに罪悪感を覚えたため、後半をチラ見するに留めました。
それにハタチそこそこで30代女性を探してる男子って、気がどうかしてるか援助交際目的かにしか思えなかったので・・・お小遣いくださいとか言われても困ります。
私自身が当時30代になりたてで「30代ってもうおばさんだしやばいよね・・・」と20代との壁にナーバスだったのもあり、この年代とのリアルデートは27歳のアジア系アメリカ人の男の子1人のみ。
日本に来たてで友達探してるのかな?という感じの、オクテっぽい大人しい方でした。
全体的に20代は、前述の私の友人のように彼女持ちだけど遊びで登録してます的なチャラっとしたイケメン顔の男子達のなかに、この子あんまもてなそうだな〜(失礼!)という感じの地味なタイプが少数混じっている印象。
まだまだ未婚者が多いしリアルで出会いも多い年代なので、完全に遊び目的か、リアルで全くもてないからやってるかの両極端になりがちなのでは、と感じました。
30代前半
私が一番多くマッチしたのがこの年代。
30歳を超えてくると、ちらほらと既婚の二文字が頭をかすめだします。
私は、男性がどういう目的でTinderにいるのかに興味があったのでマッチしてまず最初に既婚かどうか、パートナーはいるかを聞いてました。
まあ中には正直に答えない人もいるかもしれませんが、私の聞いた印象だと未婚6:既婚4くらいの割合でした。
未婚でパートナーもいない方は、独立したてだったり出張が多かったりと仕事で常に忙しくしているという方が多かったです。
仕事ばかりであまり出会いもないし、結婚したいのに彼女もいない・・・と、意外と真剣にパートナーを求めてるっぽい方が多かったのもこの年代でした。
30代後半
さて、このあたりから既婚男性が幅をきかせてきます。
そして未婚男性の質も、この年代からは少し変わってきます。
35歳以降では、既婚7:こじらせ未婚男性3くらいが私のマッチした印象でした。
既婚者とのデートの是非はここでは置いておくとして、奥さんや子供はいるけど割り切った関係を望んでいる既婚男性はかなり多かったです。
実際にお会いした方も何人かいますが、この年代で仕事もうまくいっていて家庭もちゃんとしていて、さらに女性とデートするくらいの余裕がある方って、まあ器用だし大人なので話していてラクだし面白い層ではあるんですよね。
ぶっちゃけ私はいまでもたまに飲みに行ったりするこの年代の既婚男性がいます。
とはいえ既婚者とデートするのって女性側にリスクがありますので、あまりオススメはしませんが!
そして最も多かったのがこの年代のこじらせ男子。
私がお会いしたのは何故かみんな揃いも揃って、バツイチもしくは長く同棲したパートナーと別れたばかりでまだ過去を引きずりこじらせている・・・という男性陣でした。
「結婚に破れたらまずはTinderでリハビリをしろ」という男性向けの指南書でもどこかにあるのでしょうか。
最初のデートで元カノや元嫁の愚痴を聞かされることも多かったですし、元カノと暮らしていたという自宅に呼ばれたことも。
(これまた興味本位でお邪魔しましたが、渋谷区の素敵なデザイナーズ物件でした)
彼らに共通して言えることは、口では「もう吹っ切れてるし大丈夫、新しい彼女が欲しい」と言っていても、全く大丈夫なようには見えないことでした。
あの時ボロボロだった男性達が、失恋の傷を癒して幸せになっていますように。
40代前半
この年代も30代後半と同じく既婚者とこじらせが入り混じるのですが、この辺りになってくると既婚男性は子供も2人3人と抱えており奥さんとはセックスレスだったりするので、何か要求にもストレートさが増してきます。
マッチして世間話をする間もなく秒殺で「体の関係を求めています!!」とか、「自分は激しいSなんですが、そちらは?」と、知り合いには言いづらいであろう欲望をアプリ越しの他人である私に対してブン投げてきます。
もはや相手がその球をキャッチできるかどうかなど関係ない。
その、見知らぬ女性との際どいやり取り自体が既に彼らにとっての秘密の楽しみなのかもしれません。
ちなみにこの年代のこじらせ独身男性は、こじらせ歴も長くなってくるので気合いの入った変わり者である率が高いですが、30代の傷付いたこじらせ男子に比べると色々と諦めもついて1人で人生楽しんでる感もあったりするので、わりと友人としては面白い方が多かったです。
女性の扱いとかは基本的に苦手で面倒くさがりなタイプなので(そこが上手かったら結婚してるはず?)、お付き合いとなると大変そうですが。
ヤリモクオンリー、というわけではなさそう?
際どい既婚男性や失恋ホヤホヤの男性も多かったTinderですが、中には真面目に彼女欲しいと思っているんだろうな・・・と思われる男性もいました。
私が一番初めにお会いした31歳の制作会社勤務の男性は、小柄ではあるものの小綺麗な見た目でオシャレさん、ごくごく普通に映画や音楽やアートが好きで、たまに友人とアウトドアに出かけ休日は料理もするという、彼氏としてお付き合いするのにも申し分なさそうな人格の方でした。
ただ初回のデートで家族構成や私の父の職業などについて詳しく聞かれ、向こうの家族についてもやたらと話題に上がったため、「え、なにこれお見合い?」と私自身が引いてしまい2度目はなかったのですが。
でもそれも婚活も視野に入れている女性ならアリだったのかもしれません。
いやむしろ大アリですよね。
きっと今頃は彼女ができていることでしょう。その後の彼に幸あれ。
カジュアルな出会いならめちゃくちゃ転がってます
真面目な男性も中にはいる、と分かったものの、やはりTinderでのトンデモなエピソードも多かったです。
一番おかしかったのは、友人の旦那さん数名とうっかりマッチしたこと。
何故って、この既婚男性の方々、「これ何年前の写真だよ?!」とツッコミたくなるほど昔の写真を載せてたり歳もサバ読んでたりするので、パッと見で気付かなくて右スワイプしちゃうんです。
その後、数件メッセージをやり取りしているうちに「んんん?!」と気付いてそっとマッチング解除した、ということが何度かありました。もちろん奥様方には怖くて言えていません。
あと、しばらく会っていない男友達をTinderで発見してマッチするというケースも結構ありました。
自分が向こうを見つけているということは自分も見られている可能性が高いので、左スワイプするのも失礼だし・・・というのもあってか、お互いにマッチして「見つけちゃった〜(笑)」とメッセージを送り合ったりするのですが、そこから「ヒマなら飲み行こうよ」とデートに発展することも結構ありました。
しかしこちらはただの友達だと思っているので全くその気はないものの、ひとしきり飲んだ後に「今日・・・泊まってく・・・?」とテレ気味に囁かれ動揺してダッシュで帰ったことも。
やはり男性にとってTinder=ワンチャンあるかもという意識が根強いというのは否めなそうです。
割り切って使えばティンダーランドは楽しい出会いの場!
1年間Tinderを右に左にとスワイプしてみた感想は、普段出会わないような職業の方と話せたり、中には真面目な男性もいてドキッとさせられることもあるけれど、やっぱり全体的に軽いノリで使っている男性が多いかな〜という印象でした。
そして既婚者や彼女持ちも一定数います。
ただ、私の女友達の中には初めから「真面目なお付き合いのみ探しています」という一言をプロフィールに載せて、出会った男性と長いお付き合いに発展している人もいました。
私自身がそこまで求めていなかったので取りこぼしていただけで、実際探し方によっては真面目な彼氏探しも可能だと思います。
ただ、Tinderは複雑な本人認証や詳細なプロフィール設定もなく誰でも電話番号ひとつで登録できるので、プロフィールを見ただけではどんな人かわかりづらいです。
確実な婚活を求めているなら他のアプリの方が話が早そうですが、気軽に男性とコミュニケーションを取ったり飲み友達探し、はたまた割り切った関係を求めるならこれはこれでありでしょう。
あまりにも長い間パートナーがいない女性がリハビリ的に男性とコミュニケーションを取るのに使うもよし、彼とマンネリ気味の女性がちょっとした刺激探しにするもよし。
オンラインデート全般に言えることですが、あまり過度な期待はせず、まあちょっとした暇つぶし程度にという気持ちで始めるなら楽しめるかもしれません!
プロフィール
Miki
ダンサー兼アロマセラピストとして海外放浪していた20代の末、現在は都内在住。
オーガニックコスメやアロマセラピーに関わる仕事をしながらクラブやフェス遊びに勤しむ音楽好き。
自分はポリアモリストかもなあと思っている、ヒッピー精神旺盛なミレニアルズ。