シェアハウスに住む経緯と住んでいたシェアハウスの紹介
2018年4月〜12月までの9ヶ月間、私は千葉県にある古民家シェアハウスで過ごしました。
20代後半〜30代の落ち着いた人6人前後での暮らしです。
私は人見知りで物音に繊細なため、シェアハウス向きの性格ではないのですが、メンバーに恵まれながら基本的には楽しく過ごせました。
アパートやマンションなどの賃貸物件ではなく、シェアハウスを選んだ理由は2つあり、1つ目は固定費を下げるためです。
私が入居していたシェアハウスは、敷金礼金無しで1ヶ月2万5千円という破格の安さ。お金の余裕が無かったので、非常に惹かれました。
2つ目の理由は、住む場所がシェアハウスしか無かったためです。
フリーランスが集う町に住んでいるのですが、田舎でアパートやマンションが少なく、入居できるのがシェアハウスしかなかったのです。
一軒家を探すのも面倒だったので、すぐにシェアハウスに決めました。
シェアハウスに住む5つのメリット
シェアハウスに住むメリットをご説明します。
基本的には孤独を感じないこと、金銭的に負担が少ないことが最大のメリットです。
同じ家に友達がいるのですぐに会える
同じ家に友達が住んでいるので、「誰かと話したいな」「仕事の愚痴を聞いてほしいな」という時にはとてもありがたいです。
シェアハウスには個室の他に共有のリビングやキッチンがありましたので、夕飯を作る時には必ずシェアメイトに遭遇するのです。
「仕事がなくて金銭的にピンチ」と話した時には「●●をしてみたらいいんじゃない?」とアドバイスをくれたり、「野菜あげるよ」と物理的にサポートしてくれたりしました。
私は落ち込んだ時、一人で部屋に引きこもってさらに気が滅入ることが多いのですが、シェアハウスの共有スペースには必ず誰かがいます。
少し落ち込んでも、シェアメイトとコミュニケーションを取ってスッキリすることも多かったです。
困った時に助け合える
家のことで困った時には助け合っていました。
一人暮らしだと、困った時は業者を呼ぶか、大家さんを呼ぶか、ネットで検索して解決するしかないですよね。
しかし、シェアハウスなら、シェアメイトと協力して困りごとを解決できるのです。
困った時に協力してくれる人がすぐそばにいるのは、かなり心強かったですね。
例えば、郵便物の受け取りで助けられました。
どうしても荷物を受け取れない時でも家には誰かがいますので、「今日の●時頃に荷物が届くので受け取ってくれると嬉しい」などとお願いすることができるのです。
調味料や食材が足りない時、シェアメイトに借りたり物々交換したりすることもできます。
どうしてもお茶漬けが食べたい時、シェアメイトにお茶漬けの素をもらいました。
お礼にうどんを一玉あげて物々交換。
災害が起きた時にも心強かったです。
台風の夜、窓ガラスが割れそうなほどの暴風で音がうるさく、被害も心配で眠れませんでした。
シェアメイトも眠れなかったようで、「よし、どうせ眠れないからトランプをしよう!」とトランプ大会が始まったのです。
一人暮らしでは考えられないですよね。
いざという時にもシェアメイトと避難できますし、眠れない時には一緒に遊ぶこともできます。
このように、ピンチの時でもシェアメイトと楽しく過ごせるのは、シェアハウスの大きなメリットです。
管理人がいるので家賃や光熱費の支払いが楽
シェアハウスには管理人がいます。
多くの場合、大元の大家さんへの家賃の支払いや光熱費の支払いは、まとめて管理人がしてくれます。
私たち住人は家賃と光熱費を合わせて月に1回管理人に支払うだけでよかったので、支払いが楽でした。
一人暮らしの場合は、家賃や水道代、ガス代、電気代などを自分で支払わなければいけませんよね。
自動引き落としにすることもできますが、「引き落とし用の口座にお金を入れるのを忘れていた」「残高が足りなくて水道会社に電話するはめに」なんてことも。
面倒な支払いを管理人が代行してくれますので、余計なストレス感じずに過ごせます。
家具家電の準備が必要ないので気軽に引っ越し可能
シェアハウスによりますが、私が住んでいた物件は敷金・礼金・契約手数料が0円でした。
4月に入居したので、4月の家賃を支払うだけで済んだのです。
普通の賃貸物件の場合は敷金・礼金・契約手数料を支払いますので、引っ越しした1ヶ月目は10万円以上取られてしまうのが基本です。
また、あらかじめ家具家電や布団、調理器具もありましたので、シェアハウスに引っ越す際に新しく物を購入する必要がありませんでした。
金銭的にも助かりましたし、引っ越し準備もサクッとできてありがたかったです。
一人暮らしをするために家具家電を揃えると、30万程度かかってしまいます。これがほぼ0円になるのは大きなメリットですよね。
家賃や光熱費、食費などが安く済む
家賃、光熱費、食費の一部などが折半なので、一人暮らしよりも安く済みます。
塩コショウやソースなどの調味料は、一人暮らしで自分用に購入しても、結局使い切ることなく捨てちゃうんですよね。
シェアハウスなら、6人前後で調味料を割り勘して買いますので、安い上に捨てずに済むのです。
先ほどもお話したように、敷金・礼金・契約手数料が0円で家具家電も買わなくて良いので、初期費用がかなり安くなります。
一人暮らしのために家具家電を買い揃え、各種手数料を払う人に比べたら50万円近く安く済む計算です。
シェアハウスのメリットを総合的に考えると、孤独が防げる点と金銭面ことが大きいです。
「一人暮らしは寂しい」と感じる人や、金銭的な面で引っ越しをためらっている人は、シェアハウスに住むことで恩恵を受けられるはずです。
シェアハウスに済む5つのデメリット
メリットの多いシェアハウスですが、気になる点もあります。
実際に私も色々なストレスが溜まって9ヶ月でシェアハウスを退去しているので、あらかじめ気になる点を把握してから、シェアハウスに引っ越すべきだったと思います。
他人の生活音が気になる
活動時間が人によって違うので、生活音が気になってしまうのです。
8人で暮らしている時期がありましたが、他人の生活音が気になって睡眠に支障が出ました。
具体的にはドアの開け閉めや会話の声です。
私は夜型生活なので、11時頃に起床して3時頃に寝ています。そのため、3時頃〜11時頃は静かな環境を求めます。
一方、シェアメイトは6時台に起床して11時頃に寝ていました。
このシェアメイトと私は、起床時間に5時間の差、就寝時間に4時間の差があります。
朝は物音がうるさくて熟睡できませんし、夜は「うるさくしないように気をつけよう」と緊張感を感じていました。
物音に敏感な人や人に気を遣いすぎてしまう人はシェアハウスでストレスが溜まる可能性があります。
耳栓やイヤホンで工夫することもできますが、完全に物音が防げるわけではありません。
ルールが多くて面倒
共同生活なので仕方ないのですが、ルールが色々とありました。
例えば掃除の曜日が決まっていたり、外部の友達を呼ぶときは数日前までにお知らせしてお金を徴収したり、共有品の購入ルールに従って買い物をしたりです。
ルールを守らない人に対してイラっとしたり、自分が知らないルールがあって意図せず注意されたり、細かいイライラがありました。
「自分にとってストレスのないルールか」を確認してから入居することが大切です。
他人と一緒に住むことによるストレス
慣れれば問題ないのですが、慣れないうちは「他人の家に住ませてもらってる」「他人と暮らしてる」という感覚が強かったです。
すでに人間関係ができあがってる所にお邪魔するわけですし、最初は少しだけ居心地が悪かったです。
適応能力の低い人は、自分の家なのに「他人の家」という感覚が強くてリラックスできないかもしれません。
また、綺麗好きと汚くても平気な人が一緒に住むとお互いが辛くなります。
綺麗好きな人にとっては「掃除が適当すぎてイライラする」「自分ばかり掃除している」と感じます。
汚くても平気な人は「細かい指示が多くてイライラする」「そんなに気になるなら自分で掃除したらいいのに」と感じます。
実際、私は汚くても平気だったので、綺麗好きな人には「掃除が適当」だと思われていたかもしれません。
事前にシェアハウスを見学して、どれくらいの掃除レベルを求められるのか把握しましょう。
家に人を呼びにくいため自宅で遊ぶことが難しい
友達や恋人を気軽に部屋に連れ込むことができません。
誰かが来る場合は、「●●に住んでいる友達が1泊します」など連絡をしなければいけないのです。
自分の家で遊んだりデートしたりするのが難しいので、普段から自分の家に人を呼ぶことの多い人は厳しいかもしれません。
プライベートが筒抜け
生活時間、趣味、部屋着、すっぴんなどが他人に知られます。
特に大きなシェアハウスだと個室から洗面台までの距離が遠く、朝の残念な顔を多くの人に見られる可能性もあります。
また洗濯機も1台しかないので、下着を見られることが気になる人や他人と同じ洗濯機を使いたくない人には、辛いかもしれないです。
まとめ
シェアハウス選びで大事なのは、メンバーとルールに納得すること、小さいことは気にしない性格です。
集団生活に慣れている人は、シェアハウスでもストレスなく暮らせると思いますが、繊細な人には向いてない可能性があります。
入居する前にメンバー構成やルールをしっかり把握し、「ストレスなく過ごせそうか」「許容できる範囲のストレスか」を確認しましょう。