手相占い、生年月日占い、タロットカード・・・。
世の中には、たくさんの占いが存在します。
暇なときや、ちょっとした悩みを抱えたとき、
ついつい占いを見てしまうという女性は多いのではないでしょうか。
無類の占い好きである私は、ネットで占いを見るのはもちろん、実際に占い師の元に足を運んだりもします。
三ヶ月に一度くらいのペースで占い師の元へ足を運び、さまざまな占いを経験しました。
なかには、ゾッとするほど当たる占いもあれば、鼻で笑ってしまうほど当たらない占いも。
当たらない占いを経験すると、「ぼったくりかよ!二度と行くか!」と、心底思います。
しかし、占いに行くときの「当たるかどうかのドキドキ感」がたまらず、三ヶ月後には、また別の占いに足を運んでしまうのです。
そんな、占い依存症とも言えるような私が、
池袋で当たると評判の「霊視占い」に行ってきた体験談をお話しします。
うさんくささ満点の霊視占いって、どんな占い?
幅広いジャンルの占いに手を出してきた私ですが、
まだ経験したことのない占いがありました。
それは、ただでさえ眉唾物の占いのなかでも、群を抜いてうさんくささが漂う
「霊視占い」
です。
霊視占いは、スピリチュアルパワーで人生を丸裸に
霊視占いとは、いわゆる「霊能力」を使って、人の過去・未来・現在を丸裸にしていく占いのことです。
占いは基本的に、生年月日や手相などから、その人の性格や運勢を読み解いていきますよね。しかし、霊視占いは、生年月日や手相ではなく、占い師の霊能力を用いて、その人のすべてを読み解くのです。
うさんくささ満点ですね。
うさんくささ満点ではありますが、
「怖いほど当たる」と言われるのも、霊視占いなのです。
結婚相手の容姿の特徴を当てられたり、職場の雰囲気を当てられたり。
霊視占いは、まるで、実際にその光景を見て来たかのように、さまざまな事柄をズバリと鑑定してくれると評判です。
私が池袋の霊視占いを選んだワケ
2018年初夏。
私は人生に悩みすぎて、途方に暮れていました。
当時の私は、勤務中に負った大怪我がきっかけで休職中。
怪我や休職に際し、なんやかんやとアクシデントがあったおかげで、自分の会社のブラックさに嫌気がさしていた頃でした。
そのうえ、三年ほどお付き合いをしており、ぼちぼち結婚の話も出ていた彼氏と、しょうもない喧嘩が発端でお別れすることに。
ほかにも、さまざまな出来事が続き、私は見事ネガティブモードに突入。
仕事をやめたとして、何か新しい職を見つけることができるのか。
元カレ以上に素敵な人を見つけて、結婚することができるのか。
そんなふうに、この先の人生に対して、漠然とした不安を抱くようになっていました。
「もう誰でもいいから相談に乗ってくれ!」
「的確なアドバイスをくれ!」
「私の人生をどうにかしてくれ!」と、
あまりにも他力本願な思いを抱きながら迷走しているとき、とある広告が目に入りました。
池袋にある、占いの館の広告でした。
開いてみると、どうやら、霊視占いを得意とする占い師が集まっている様子です。
「何もかも言い当てられて驚きました!」
「先生に救われました!」といった類の口コミで溢れています。
それを見た私は思いました。
「このうさんくさい占い師でもいい。先生、私のことも救ってくれ!」と。
意を決して電話予約!人気占い師だと1ヶ月以上待ち。
占い師に救いを求めた私は、占い好きの女友達に声を掛け、一緒に霊視占いに行ってもらうことにしました。
料金は、初回30分5,000円。
冷静に考えたら「安い」とは言いがたい金額ですが、そのときの私は、「5,000円で人生がハッピーになるならめちゃくちゃ安い」と思いました。
占いの館の公式サイトには、在籍占い師のプロフィールや口コミのほか、出勤スケジュールや予約状況が掲載されています。
一番人気の占い師は、毎日出勤しているのにも関わらず、一ヶ月以上先でないと空きがないような状態。占いに救いを求めている人間は私だけではないのだと安心しました。
私と友達は、占い師のプロフィールを隅から隅まで熟読し、吟味した結果、霊能力が高そうな雰囲気を漂わせている女性に占いをしてもらうことを決意。
トントン拍子で電話予約を済ませたのです。
胸の高鳴りを抑えつつ、いざ、霊視占いへ!
緊張の電話予約から一週間後。
私と女友達は、池袋の地に舞い降りました。
期待と緊張で高鳴る胸を抑えつけながら、池袋駅から徒歩10分程度の場所にある占いの館に足を踏み入れると、店内には、占い待ちの女性がひしめきあっていました。
平日の昼間だというのに、かなりの盛況ぶりです。
「この占いの館は当たりかもしれない・・・」と、ますます期待しながら、私たちも案内を待ちました。
スピリチュアル感0のおばさんが、守護霊に挨拶する
5分も経たないうちに個室へと案内された私たち。
「お願いしまーす」と開いた扉の先で待ち構えていたのは、公式HPに載っていた写真とは似ても似つかぬおばさん。
私たちが指名したのは、スピリチュアルなオーラがムンムンの女性だったはず。
しかし、目の前にいるのは、買い物袋をぶらさげて下町の商店街を練り歩いていそうな、庶民的なおばさんです。
いや、見た目は庶民的なおばさんでも、高い霊能力を持っているかもしれません。
人は見た目で判断してはいけないのだと自分に言い聞かせていると、おばさんは目を閉じて言いました。
「はい。じゃあ、占いを始める前に、まずは、あなたたちの守護霊様にご挨拶させていただきます。あなたたちも、自分の守護霊様に、ご挨拶をしてください」
タロットを用いながら、カウンセリングをしてくれるおばさん
出だしから「守護霊様にご挨拶」という洗礼を受けましたが、
気を取り直して、占いを始めてもらいます。
おばさんは、使い古したタロットカードを用いて、私の人生を占い始めました。
ここからは、私とおばさんのやりとりを、Q&A方式でお送りします。
私:「私はどんな場所で素敵な人と出会いますか?」
おばさん:「いまは、婚活パーティーとかマッチングアプリとかもあるじゃない?そういうのも使ってみたら?」
私:「仕事をやめたいと思っている。次はどんな仕事が向いている?」
おばさん:「あなたは何をしたいの?転職するならやりたいことを見つけなきゃね!」
その後も、身震いするほど「普通のこと」しか言ってくれないおばさん。
よっぽど、下町の商店街をうろついているおばさんに人生相談したほうが、いいアドバイスをもらえそうな勢いです。
残り5分。「5,000円ドブに捨てたなあ」と悟りを開く
あまりにも普通のことしか言ってもらえず、
「これは占いではない。カウンセリングだ」と悟りを開いた私のテンションは、完全に下がっていました。
5,000円をドブに捨てたなあという思いで脳内が支配されています。
霊視占い、もとい、カウンセリングも残り5分に差し掛かったころ、おばさんが言いました。
「最後に、守護霊様からのお言葉を聞きます」
あ、守護霊の設定まだ生きてたんだ。
おばさんは最初と同じように目を閉じ、2分ほど黙りました。
そして、静かに言い放ちます。
「守護霊様はおっしゃっています。リセットのときです、と」
そもそも私の守護霊って誰ですか、とは、怖くて聞けませんでした。
おばさんは、本当に守護霊様と会話できていたのかもしれない
霊視占い、もといスピリチュアル風カウンセリングを受け、私は「守護霊様にご挨拶って。守護霊様のお言葉って」と笑いが止まりませんでした。
しかし、いま思えば、ズバリと当たっていたこともあります。
それは、おばさんがしてくれたタロットカード占いです。
おばさんは、タロットカードで、私たちの一年間を占ってくれました。
月ごとに、「この月はこんな月になりそうね」なんてお言葉をいただきましたが、そのときの私は「5,000円ドブに捨てたなあ」という思いが強く、話半分に聞いていました。
占いから半年ほどが経過した現在、振り返ってみれば、私も友達も、おばさんから言われたような出来事が起きています。
私は、「何をしてもうまく行く」と言われた9月に、トントン拍子で新しい仕事が決まり、彼氏とも復縁。
友達は、「悩み事に踏ん切りがつく」と言われた11月、ずっと悩んでいた事柄から解放されたのです。
ほかの月も、「当たっている」と感じるような出来事があったりします。
偶然と言われてしまえばそれまでですが、私は、「あのおばさん、霊能力があったのかな」と信じたくなっています。
おばさんが本当に私の守護霊様と会話できていたことを願いつつ、
またいつか、霊視占いに行きたいと考えています。
プロフィール
ぐりこ
SEや不動産業者の経歴を経て、フリーのライターとして活動中のアラサー女。
イケメンと白米が大好物。
ファッションや美容、恋活など、女性向けライフスタイルの記事を書きながら、いつかイケメンと素敵な家庭を築けることを夢見ている。