骨格診断でわかる着やせテクニック『ダイエットしないで-3kg!』

ファッション雑誌の着やせ特集を参考にしてみたけれど、まったく着やせを実感できず、がっかりした経験はありませんか?
同じ服、同じ着こなしでも、太って見える人と、やせて見える人がいます。
これは、実際に太っている、やせている、体重の増減に関係なく、体型の特徴によるもの。

生まれ持った体型の特徴によって、着やせして見えたり、スタイルよく見える服が違うのです。生まれつきの体型の特徴によって異なる、着やせ、スタイルアップの方法をご紹介します。

生まれつきの体型によって着やせの方法は変わる?スタイルアップの方法がわかる、骨格診断とは

『骨格診断』という言葉を聞いたことがありますか?

ファッションや自分に似合う服に興味がある方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
『骨格診断』とは、生まれ持った体型の特徴を活かして、スタイルをより美しく見せるためのファッション理論です。自分の『骨格タイプ』がわかると、どんな形や素材の服、着こなしがよりスタイルよく見えるかが分かります。
上手に活用することで、あなた自身に合った着やせ方法がわかるのです。

3つの骨格タイプとは?

骨格診断で分類される『骨格タイプ』は全部で3つ。
ボディラインや重心のバランス、肉の質感などをチェックして分類できます。
3つの骨格タイプについて解説します。


画像出典元:https://www.andgirl.jp/0000012897
(画像左からストレートタイプ / ナチュラルタイプ / ウェーブタイプ)
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骨格タイプ1. ストレートタイプ
骨格タイプ2. ウェーブタイプ
骨格タイプ3. ナチュラルタイプ
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首から下の身体のラインや質感の特徴をチェックすることで、自分のタイプがわかります。
骨格タイプによって、体型をより美しく見せるための『形』と『バランス』が違います。
骨格に合っているとスタイルよく、着やせして見え、合っていないと太って見えたり、貧相に安っぽく見えたりしてしまいます。

骨格タイプ別の特徴について解説します。

① ストレートタイプ

・身体に厚みと立体感がある
・腰の位置が高く上重心のいわゆる『欧米人体型』
・太るとお腹周りの肉付きがよくなり、リンゴ体型になる
・筋肉がつきやすくハリのある質感
・鎖骨、肩甲骨、手首や膝の骨があまり目立たない
・首がやや短め

② ウェーブタイプ

・身体に厚みがなく、華奢で平面的
・腰の位置が低く下重心のいわゆる『日本人体型』
・太ると太もも周りに肉がつき、洋ナシ体型になる
・脂肪が付きやすく柔らかい質感
・鎖骨、肩甲骨、手首や膝の骨や突起が目立つ
・首がやや長め
・ひざ下の骨が外側に湾曲しやすい

③ ナチュラルタイプ

・やや平面的
・上重心でも、下重心でもない
・骨太で鎖骨、肩甲骨、手首や膝の骨や突起が大き目でしっかりしていて目立つ
・膝のお皿も大き目
・筋肉も脂肪もつきにくく太りにくい
・腰からお尻がピーマン型で長め
・身長の割に手足が大きい

セルフ診断でチェックするポイントは3つ!実際に確かめてみよう

骨格タイプを自己診断するときは、3つのポイントをチェックします。
ご家族や友人とペアになって行うと、比較もできより分かりやすいのでオススメです。

身体の厚み


大きな筒を持つような手の形をつくり、アンダーバストに両脇から当てます。
円形に近づくほど厚みがあり、楕円になるほど厚みがないということになります。

体の質感


二の腕の肉をつまんでみて、跳ね返すような抵抗感があればハリがある質感、お餅のように伸びる感じであれば柔らかい質感と判断します。
ナチュラルタイプの場合は肉自体があまりないことが多いです。

重心の位置


全身鏡の前でベルトを腰に巻きます。
ウエスト位置ちょうどから初めて、ハイウエスト、ローウエスト、どれが一番スタイルがよく見えるかで判断します。

総評

1. ストレートタイプ
身体の厚み:厚みがある(円形に近い)
質感:ハリがある
重心:ジャストがスタイルよく見える

2. ウェーブタイプ
身体の厚み:厚みがない(楕円に近い)
質感:柔らかい
重心:ハイウエストがスタイルよく見える

3. ナチュラルタイプ
身体の厚み:どちらでもない
質感:あまり肉付きがない
重心:ローウエストがスタイルよく見える

中には、複数のタイプの要素を合わせ持っているという場合もあります。

骨格タイプ別、着やせする服選びのポイントや着こなしのコツ

骨格タイプによって、やせて見える服や着こなし、スタイルアップの方法は違います。
骨格タイプ別のスタイリングのコツをご紹介します。

ストレートタイプの場合



身体に厚みがあり、ハリのある質感のストレートタイプ。

フィットしすぎる服は肉感をひろいむっちりと見せてしまいます。
かといってあまりゆったりしすぎてもだらしなく見えてしまうので、つかずはなれずの程よいフィット感のものを選ぶことが大切です。

胸板や肩まわりもしっかりとしているので、首の詰まった服を着ると苦しそうに見えてしまいます。VネックやUネックなど、首回りが縦に広く開いたデザインのものがすっきりとして着やせします。

また重心の位置はもともと高いストレートタイプ。
ハイウエストを着るとやはり首回りが詰まって苦しそうに見えたり、実際より太って見えてしまう傾向にあります。また腰回りにも厚みと肉感があるので、あまりウエストを強調させる着こなしは得意ではありません。ウエスト位置はジャストのものを選び、ニットのウエストインなどは避けた方が無難です。

また肉感を拾いにくい、ハリや厚みのある素材のものを選ぶ方が細見えします。

ウエーブタイプの場合



華奢で上半身が薄く、下半身に肉が付きやすいウェーブタイプ。

首回りをあまり開けすぎると貧相に見えてしまいます。
ネックレスやスカーフ、装飾のあるトップスなどで首回りにボリュームを足すのがオススメ。クルーネックやボートネックなど、あまり縦の開きが深くない方が得意です。

反対に下半身は太って見えやすい難点が。
肉感を拾いにくいテーパードパンツやフレアスカートなどのボトムスがオススメです。
手首、足首、ウエストが細いので、細い部分を出すと着やせ効果大です!

重心の位置が低いので、ハイウエストボトムや、高い位置に切り替えのあるトップスなどで目線を上に集めるようにしましょう。ハイウエストでトップスをインする着こなしは得意で、重心の位置も上がり細見えします。

ナチュラルタイプの場合



関節が大きく、骨格がしっかりしているナチュラルタイプ。
体にフィットしたものを着ると骨っぽさが目立ってしまいます。ゆったりとしたシルエットやラフなデザインのものでさりげなくカバーしましょう。

オーバーサイズで着丈の長いトップスや、肌を露出しすぎないものが似合います。
袖の幅が普通から太めの、ドルマンスリーブやベルスリーブもオススメです。

ボトムスも長め丈、ローウエストのものがスタイルよく見えます。
ナチュラルタイプの方は、着太りの悩みというよりはいかに柔らかさを足し、骨ばった感じを目立たせないかがスタイリングのポイントになってきます。

複数の要素をあわせもつミックスタイプの骨格の方が重視するべきは重心(ウエスト)の位置、首回りの開き、丈感。それぞれのポイントごとに再度チェックしてみてください。

ハイウエスト、ジャスト、ローウエストと、ベルトの位置で比較し、どれが一番スタイルよく見えるかでベストなウエスト位置を決めます。

首回りの開きは、二の腕や肩まわり、胸に肉がしっかりとついている方は、首元が詰まったデザインは太って見えることが多いです。首回りのデザインの違いでチェックしてみてください。苦しそうに見えるか?貧相に見えていないか?などが判断の基準です。

丈感も、スカートなどをあててみると、どの長さが一番スタイルよく見えるかわかります。ふくらはぎの肉が気になる方は、ふくらはぎの真ん中の丈だと太さが目立ちます。細い部分だけ出すか、思い切ってひざ下を全部出した方が太さが目立ちません。

骨格タイプ別、似合うアクセサリーの長さ


ネックレスの長さ、意識したことがありますか?
ネックレスの長さで重心のバランスが変わるので、ここでも骨格タイプが生きてきます。

重心の位置が高いストレートタイプは、ロングネックレスで縦のラインを作ることで、上に偏った重心のバランスが取れすっきりと見えます。首が詰まり気味のトップスを着る時も、ロングネックレスをすることで苦しそうな感じを回避できます。

重心の位置が低いウェーブタイプの場合は、反対に短めのネックレスやチョーカーなどで重心のバランスを調整できます。

ローウエストが似合うナチュラルタイプも長めのネックレスが得意です。これはストールやマフラーの巻き方にも応用できます。

着やせにも直結!ファッションで一番重視すべきこととは?


着やせとスタイルアップに大切なのは結局のところバランスであり、トータルコーディネート。
ファッションはバランスを補い、時には引き算してくれて、あなたの生まれ持った体型をより美しく見せてくれるツールです。
服だけではなく、自分自身にも目を向けることで、あなたをより輝かせてくれる服が見つかるのではないでしょうか。