「部下になめられる・・・」アラサーバリキャリ女性Aさんの悩みを解決した『意外な方法』

私は現在、イメージコンサルタントとして、女性クライアントのコンサルティングを請け負っています。
イメージコンサルタントとは、ファッションやメイクを通して、なりたい理想のイメージの実現を叶える外見のアドバイザーの仕事で、女性の悩みを「外見の変化」からアプローチをし解決しています。

今回は私の経験の中から、多くのキャリア女性を悩ませる問題と意外な『解決方法』についてお話したいと思います。

「この見た目のせいで、年下の男性部下になめられるんです・・・」


中間管理職のAさんは、いわゆるバリキャリ系のアラサー女性。
Aさんはクライアントとして、メイクとファッションのアドバイスを受けに私の元にご相談にいらっしゃいました。

彼女の悩みは『年下の部下になめられること』。
部下になめられる理由を、彼女の子供っぽい顔のせいだとAさんは自己分析されていました。

そんな彼女がメイクとファッションを変えてどう変わったのでしょうか?

Aさんのスペック
・35歳のキャリアウーマン
・固い職場の中間管理職
・部下には男性もいる

「年上の部下は大丈夫なのですが、年下の男性部下に軽く扱われている感じがして。頼んだ仕事も適当にしてくるし、態度も良くなくて・・・なめられないように変わりたいんです。」

部下になめられる理由は、Aさんの小柄で童顔という外見が原因のようだと、Aさんはご自身でそう思っていらっしゃいました。
童顔を大人っぽく見せようと、パープル系のアイシャドウでしっかりとアイメイクをして、くっきりとした柄の大人っぽいワンピースに身を包んでいました。

メイクとファッションで印象を変えることができる。
確かにそれは真実でが、それには『踏むべきステップ』があるのです。

たとえば理想の女性像があって、ファッション誌などで具体的なモデルのファッションやメイク方法があったとします。
それをそのまま真似して、ピタッとはまる方もいるかもしれませんが、場合によっては地味に見えたり、派手に見えたり、無理して見えたり、イタい感じになってしまったり・・・
なぜそんなことが起きてしまうのでしょうか。

コンプレックス対策は逆効果?解消しようとすればするほど『イタくなる』理由とは?


子供っぽいからなめられる、そう思っていたAさん。
少しでも大人っぽく見せようと、大人っぽいメイクで印象を操作しようと工夫していました。

結論から言うと、メイクによる印象操作はうまくいっていませんでした。

画像出典元:https://www.nomorerules.net/movie/secret_gallery/

『No more rules.Kate』
中島美嘉さんや黒木メイサさんのクールな映像とこの一言でおなじみの化粧品「KATE」のコマーシャル。
ダークカラーのまばゆいアイシャドウで瞳を囲ったメイクの彼女たちは大人っぽくて、かっこよくて、美しくて、とても魅力的。
でもこの同じメイクを、小倉優子さんがしたらどうでしょう?
ある意味小悪魔的に見えるのかもしれませんが、明らかに違和感が出るのが想像できますよね。

同じメイクをしても、魅力が引き出されて美しくなる人と、無理している感じになってしまったり、キツく見えてしまう人がいます。
やりすぎ、濃すぎのメイクは、無理している感じや頑張っている感じに見えてしまいます。

あなたが魅力的に見えるかどうかは、あなた自身がいかに自分を知っているかにかかっています。ほかの誰かのようになろうとしたり、流行に自分を合わせようとすることは違和感の原因になる可能性が高いのです。

奇しくも今は【 ナチュラル・ツヤ肌 】メイクが主流。
濃すぎるメイクだと古臭く見えてしまう危険があるのです。
ベースメイクでのツヤ肌作りと、自然な眉、血色感でやりすぎ感のない大人の女性を目指しましょう。

部下になめられる・・・だったらメイクは『ここだけ』変えよう。不自然にならずに頼りない印象を変える方法とは?

顔に合っていない濃すぎるメイクは不自然で無理している、古臭い印象を与えてしまうかもしれませんが、ある場所を少し変えるだけでしっかりした印象に見せることができます。

それは『眉毛』です。


眉と眉の間の『眉間』は、人相学的に『人の入り口』といわれているそうです。
眉間が狭ければ近寄りがたい、話しかけづらい印象となり、広ければ親しみやすい印象になりますが、同時に頼りないイメージを与えてしまう場合があります。

あなたの眉間の広さはどうですか?
もし間が空きすぎているようだったら、ほんの少し眉頭を足すだけで印象が変わりますのでぜひ試してみてください。
アイブロウパウダーとブラシを使って、あくまでもさりげなくすることがおすすめです。
理想の眉頭の位置は目頭の真上から、1~2ミリ内側。目と目が離れている場合はもう少し寄せてもいい場合もあります。


メイクを変えたらマインドが変わった?なめられている部下との関係改善の前に、本当に彼女に必要だったこと


『ヤバい、私、本当にキレイだわ・・・私のポテンシャルはこうだったんだ』
お送りした写真を見ての、Aさんご本人のご感想です。

メイクをちゃんとしようと思うと、周辺の環境も変えようと意識が変わったそうです。

『家の照明をLEDに変えたり、ポーチやメイクボックスのアイテムを厳選、時短のために並び替えたり、顔の産毛や鼻毛に気づいたり、鏡や洗面台が汚れていることに気づいたり・・・いかに干物女であったかがわかりました。これからいい女目指して頑張ります!』

『初めてフルメイクに近い状態で外出したところ、行きつけのカフェ店員さんがいつもより丁寧に応対してくださったんです。
複数の方から丁寧に接されるので、偶然にしては変だな、と思ってトイレに入って納得。そうか、私、今日は結構きれいなんだと。
今までは徒歩圏内の近所はほぼすっぴん・眼鏡の格好でウロウロしていたので・・・』

『自己流メイクは黒歴史ですね・・・。眉毛は濃いし、アイメイクはケバくて笑ってしまいます。』

きちんと、綺麗に描こうと力んで描いた眉毛は、濃くて目立って不自然になっていたのです。アイメイクもしかり。
童顔のAさまには濃すぎる、違和感のあるメイクとなっていました。
部下になめられないように、子供っぽく見られないように・・・
理想の姿を追い求めるあまり、自分を見失い合わないメイクを続けていたAさま。
自分と向き合ったことで意識が変わり、自分の魅力にも気付いたのです。

かっこよく、クールで大人っぽいだけが理想の上司?現代の部下が慕う理想の女上司とは


今管理職となっている女性は、男性社会で生き抜くために、強く生きなくては!と頑張ってきた方が多いのではないでしょうか。

理想の女上司のモデルと言えば、女優の天海祐希さんが知られています。
しかしここ数年、理想の女上司ランキングに変化が生じていることをご存知でしょうか?
2019年、生命保険会社大手の明治安田生命による、『新入社員が選ぶ理想の上司2019』アンケートの結果によると、理想の女性上司1位は日本テレビアナウンサーの水ト麻美さん。3年前に天海祐希さんの連覇を阻止して以来、3連覇を達成しているそうです。(ちなみに2位は天海祐希さんです)

水トアナウンサーと言えば、朝の情報番組『スッキリ!』で有名ですが、ややぽっちゃりした可愛らしさ、親しみやすさのあるキャラクターで人気を博しています。
いまだに天海祐希さんの人気はあるものの、水トさんのような親しみやすい雰囲気が今どきの女性上司には求められているのかもしれません。
もちろん、それに迎合する必要はありませんが、むりしてカッコいい女性にならなくてもいい、ということです。

ほかにも、2016年秋に大ヒットしたTBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。
その中に出てくる、石田ゆり子さん扮する『ゆりちゃん』は、等身大のアラフィフ管理職女性として幅広い世代から支持されました。
決して強がったり、威張ったりすることなく、自然体でいながら部下から愛される彼女の姿は、自分らしさを大切にする現代の若者にも魅力的に映ったのではないでしょうか。

まとめ


自分をわかっている人は自信がある人に見えます。
誰だって、自信のある人についていきたいのです。
自分を知り、無理や背伸びをすることなく、自然体でいること。
それが、憧れられる女性上司の理想の姿なのかもしれません。

プロフィール

平田 美香
イメージコンサルタント。
『上品美人コンサルタント』の肩書で、年齢や流行に左右されず、自分自身の魅力を生かした上品なメイクやファッションを提案。世田谷区、渋谷区を中心に活動しています。
メイク、顔タイプ、パーソナルカラー、骨格アドバイザー。3児の母。
ファッションやメイクのお役立ち情報を発信していきます。