『危ない男』は、意外と身近に現れる。 しかもその『危なさ』が、最初は分かりづらい。 情熱的と思い込み、懐くとつきまとい。それらは本当に紙一重だと思う。 おかしなと思った時には、もう遅い。 例えるなら綿菓子。 私が割り箸で、相手が綿あめ。 初…
リオカ

コラム
妄想男子

女性のキャリア
「何者でもない」
子供の頃から私はとても優秀だった。 成績は常に学年トップクラス。 学校の名誉になるからと、難関私立中学校を受けてほしいと、校長先生から直々に頭を下げられたほどだ。 器用で、何でもできた。 何かに苦労することなどなかった。 私の人生は、歩きや…

女性のキャリア
「魔法の値段」
三十六歳の時、私は大学生の男の子に恋をした。 十七歳も年下の男の子。 こうして振り返ってみると、あの頃のことが夢のように思える。 いや、実際に私は夢を見ていた。 とても良い夢。私に輝きと甘美な思いを与えてくれた日々・・・ 彼は、学生バイトと…

コラム
「女王は要らない。」
先日上司から、「本店の業務応援に行ってほしい」と言われた。現在の職場はアウトソーシングで、クライアントは有名な大企業。その本店応援は大事な業務なのだと説明された。私には荷が重いと申告したが、「週に一度だから、気負わずに」と付け加えられ、「それなら」と引き受けた。応援とはいえ、世間で名の通った企業の本店に勤務できるのだから、人に話す時は聞こえがいい。さらに、同僚の中から選ばれたという優越感

コラム
彼女の虚勢、私の見栄
十一年勤めた彼女が会社を辞めた時、私はとても清々した。共に働いていた日々、私にとって彼女はとても目障りだったのだ。私より三年遅れて入社した彼女は、初めから何かにつけて私に対抗してきた。私は彼女より三年先輩だし、年齢だって一つ上。仕事も人生も彼女よりキャリアがあるのに、彼女はことごとく私に対抗心を燃やしてきた。それもひどくあからさまに。もともと勝気な性格なのだろう。私以外の人に対し

コラム
女の光と影
若くて可愛い女は得だ。 そうだった過去の私と、そうではなくなった今の私が実感している。 得をするのは大人になってからの話ではない。子供の頃から顕著に出てくる。 小学校、いや幼稚園の頃からそれは出てくる。 男女が同じ空間で過ごすうえで、それは…